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第五章・8
「さて、秋也。打ち合わせどおりだが、中出しはもちろんハメも厳禁だ。いいな?」
「解かっている」
福田からもらった茶色の小瓶。
その中には、飲んだ者を夢遊状態にする作用のある薬品が入っていた。
夢うつつの中でなら、恐れもなく体を開くことができよう。
拓斗や秋也と交わりたいと願っているのは玲も同じなので、抵抗なくセックスができるはずだ。
だが、それだけでは不充分。
『目覚めた時に、続きがやりたい、と思わせることが肝心なんだ。いいね?』
福田はそう釘を刺した。
あくまで、玲の方から求めてくるように仕向けること。
それが今回の最大の目的だった。
「俺、ちょっと自信ねえかも」
そう笑いながら、拓斗は玲に口づけた。
拒まれるのでは、との心配がその瞬間までまとわりついていたが、問題はなかった。
玲はすぐに拓斗の首に腕をまわし、強く唇を合わせてきたのだ。
舌を差し入れると、待っていたかのように擦りつけてくる。
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