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第五章・19

 秋也の囁く玲、のイの音が消える前に、玲は秋也に口づけた。  拗ねた子どものように、ぐりぐりと唇を押しつけてくる。  そんなとがらせた玲の唇を優しく一嘗めした後、秋也の舌はその咥内へと潜り込んだ。  ゆるやかに、優しく擦りつけ絡ませる。  玲の舌は、もう我慢できないというように激しく踊ったが、それをなだめるように秋也はゆったりと愛撫した。 「はぁ、あっ、んんッ。秋也……ッ」 「俺もいるんですけど」  どこかで聞いたような言葉。  そう玲が思う間もなく、拓斗が後ろから胸に手をまわし、ふたつの尖りをパジャマの上から優しくつまんだ。 「あぁッ!」  親指と人差し指でつまみ、布越しに何度も繰り返し擦りあげる。  こらえようとしても抑えきれない快感の震えが、玲を襲う。 「混じっても、いい?」 「んっ、ぅんんッ」

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