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第五章・20

 はぁはぁと息を荒げながら、玲はもつれる指でパジャマのボタンをはずし始めた。  そっとそれを制し、拓斗が代わってゆっくりとボタンをはずしていく。  すっかり前をはだけてその素肌をさらすと、秋也が首筋に舌を這わせ、拓斗が今度は直に胸の尖りに触れた。 「あ、あぁ、あ」  拓斗が指腹で、器用な指先で乳首を目覚めさせてゆく。  ささやかだった尖りは、その存在をどんどん増してゆく。  秋也の舌が、それを見計らったように首筋から胸へと降りてきた。  そっと乳輪を舐めまわす秋也。  あぁ、これは。ここまでは、夢と同じ。 「秋也、秋也お願いぃっ」  悶える玲が、何を望んでいるのは百も承知だ。  秋也の舌先は、今度はちゃんとその桃色の中心の尖りをとらえた。 「くッ、あ、あぁんッ!」  秋也は、ねっとりとやたら丁寧に乳首を舐めまわしてくる。  そして、不意を突いて舌先で小さな窪みをつつく。 「やっ、んんぁ、はぁ、はあッ」  自然と秋也の頭を抱えて、自分の胸に押し付ける仕草を見せる玲。  その姿に、秋也はようやく安心した。  どうやら興が乗ってきたようだ。

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