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第五章・26

「あぁああ!」  悦びの声を上げて拓斗と秋也を抱きとめた玲。  大きく引き攣った後、完全に脱力して二人にその身を預けた。  ぐったりと身を崩しながらも、手は二人の腕にすがりついたままだ。  その手が、とても温かい。たまらなく、いとおしい。  ようやく帰ってきてくれた。  玲が、俺たちのところに戻ってきた。  しばらくそのまま三人で抱き合った。  快楽の余韻に震える玲の体を、優しく撫でさすりながら幸せなひとときを味わった。

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