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第六章・10
しゅん、と萎んでしまった玲は、苛めてやりたい可愛さを持っている。
その姿に、拓斗はいい事を思いついた。
「じゃあ、今すぐに払えるもので返していただこうじゃねえか」
玲にずいと擦り寄ると、拓斗はその細い肩に腕を回した。
「カ・ラ・ダ♪ 体で払ってもらおう」
「ええええッ!」
「それは名案だ」
「秋也!?」
全財産巻き上げられた上に、体まで要求されるとは!
玲は酷い二人に散々悪態をついた。
「馬鹿! 外道! 鬼畜!」
「口の悪い奴だなぁ。玲、お寝んねが済むまで俺たちには敬語を使え。OK?」
「敬語!?」
「敬語ですか、だろ」
「ヤだ! そんな羞恥プレイ、絶対イヤ!」
「じゃあ、3日後の給料全額払うか?」
「うッ……」
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