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第六章・14

 それなら声なんか出さないもん、と玲は唇を噛んで声を漏らすまいと耐えた。  しかし、秋也の甘いキスにどんどんのぼせ上がってゆく。  拓斗の舌技に、どんどん感度が高まってゆく。 「んッ。ぅぐ、んンッ」 「頑固な奴だな。啼かせてください、って言えよ。エッチな声出させてください、ってよ」  拓斗の指先が、胸の尖りをじっくりと擦りだした。  親指と中指でつまんで、指腹でくるくると転がしてくる。  人差し指の指先で、軽く引っ掻くように中心の小さな窪みを掘り起こす。  キスを終えた秋也の唇が玲の白い胸を這い回る。  やがて唇から分厚い舌が差し出され、ねっとりと舐めまわす。  意地悪な舌先は、ついに乳輪まで伸びてきた。 「はあっ、あッあ、やッ」 「無許可で啼くな」 「あぁ、秋也の馬鹿ぁ」  必死で耐えようとしても、体がわなないてくる。声が漏れてくる。  拓斗の指が、秋也の舌が全身に痺れを走らせる。  もう我慢も限界だ。

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