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第六章・15
「なッ啼かせて、くださいっ」
「もう一声」
「うぅッく。エッチな声、出させて、くださいぃッ!」
「いいだろう」
「ああッ、あぁ、あ、あぁん!」
秋也のせいでたっぷりと濡れた乳輪から唾液をすくい、乳首を拓斗がぬるぬると撫で回す。
秋也の舌は、そんな拓斗の指を避け、ただひたすらその周囲を舐めまわす。
「やっヤッ、秋也。早く、早くぅ」
「早く、どうして欲しいんだ。言わなければ解からない」
解かってるくせに、と玲は呻いた。
拓斗の指が乳首から離れ、玲の言葉を待っている。
秋也の舌は、胸に乗ったまま動かなくなった。
じりじりと、近づいてくる気配。
吹きかけられる熱い息。
だが、決して触れてはこないのだ。
近づいたかと思ったら、また離れてしまうのだ。
「そこを、舐めてください」
「そこ?」
ぎゅっと眼を瞑り、玲は恥ずかしい言葉を振り絞った。
「乳首、舐めてください!」
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