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第六章・18

 放心したように横たわる玲の体内に、ゆっくりと太い指が埋め込まれてきた。 「んんッ」  この指の感じは、拓斗。  たっぷりとローションを絡め、ぬぷりぐちゅりとかき回してくる。  螺旋を描くように内壁を押しながら抜き差しされると、たまらない。    欲しくなる。  そんな事をされると、どんどん欲しくなってくる。  でも、と玲はぶるりと震えた。  手に入れるには、恥ずかしい言葉を言わなければならないのだ。  悦に飛んでいた時には感じなかった恥じらいが途端に拡がり、頬が熱くなる。

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