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第六章・24

 寝息も立てずに、枕に顔を埋めている玲。  上の口も下の口も、秋也と拓斗の精液ですっかり汚れている。  泣き叫び、流した涙の跡が残る頬。  その頬を、秋也の指がそっと撫でた。 「苛めすぎたかな」 「たまには、イイんじゃね?」  先程までの玲の痴態を思い返すと、再び体が熱くなる心地だ。 「あ~最高。しばらくオカズにできるくらい」 「悪趣味だな」 「あぁん、お願い。もっと奥まで突いてください、秋也ぁあ、なぁんて言っちゃってよ♪」 「やめろ」  へへ、と笑うと、拓斗は天井を見上げた。  ホント、可愛いよなぁ、と確かめ合った愛を反芻する。  金を巻き上げられ、羞恥プレイを強要され、それでも赦して応えてくる玲。  この世に、こんなに愛しい存在があろうか。 「あのよ、秋也」 「何だ」 「提案があるんだけど」  投げかけた拓斗の提案に、秋也はすぐに賛成した。  それは俺も考えていた、と相槌を打った。 「じゃあ、思い立ったが吉日」  玲を起こさないよう、二人の男はそっとベッドを抜け出した。

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