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第七章・2
秋也の甘いもの苦手は、今に始まったことではない。
思えば子どもの頃から、おやつのドーナツを一口かじっただけで玲にくれたりしていた。
それがなぜ、今になって。
このところの数日間、玲は毎日秋也につきあってカフェで甘いものを食べている。
いつもなら飲み物しか頼まない秋也が、必ずスウィーツを注文することも妙だ。
そして結局残しては、玲によこすのだ。
何か訳があるのでは、と訊いてみても、いや別に、としか返ってこない。
(でも、やっぱり変だよね)
甘いものはほとんど口にしないはずの秋也が、まるで修行のようにケーキやパフェに挑んでいる。
玲には、決して泣き言をこぼさない秋也。
ならば、と翌日玲は拓斗に同行を願った。
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