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第七章・8

 なぜか床には緋のパンチカーペットが引いてあり、バラの花びらが散らしてある。  カーペットに沿って進むと、これまたなぜか寝室へと続いていた。 「さぁ、お入りあそばせ♪」  拓斗が大きく寝室の扉を開くと、さらに冷気がふわりと秋也の身を包んだ。  カーペットはベッドまで長くのばしてあり、そこにはさらにたくさんのバラの花びらが敷き詰めてある。  いぶかしく思いながら近づいてみると。 「何だ、これは!」  ベッドの周辺にはバラの花びらとともに数台のワゴンが。  その上にはボウルに入った様々なクリーム類や砂糖漬け、果物などがふんだんに準備してある。  そしてベッドの真ん中には、手足を折り曲げて胎児のように縮こまっている素裸の玲が横たわっているのだ!

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