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第七章・12
「玲、すまん」
秋也はそう言いながらも、ボウルの一つに手を伸ばした。
ふわふわに泡立ててあるメレンゲ。
それを玲の性器に、たっぷり乗せた。
「お前、嫌そうな顔しておきながら、早速とんでもねえ部分に乗せやがったな!?」
「恥ずかしいだろうから、隠してやったんだ!」
「どうでもいいから、二人とも早く終わらせてよ!」
玲の涙混じりの声に、秋也は慌てて傍にあった絞り袋を手にした。
すらりと伸びた脚に、生クリームを絞る。
絞る端から、拓斗がその上にスミレの砂糖漬けを散らしていく。
(いかん。何だか楽しくなってきた)
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