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第七章・14
さて、問題はここからだが。
クリームまみれの玲。
これから彼の上にたっぷり塗られた甘い甘いクリームを、全て舐めつくしてしまわねばならない。
秋也は、調子に乗ってクリームを塗りまくった自分を猛省した。
後先考えずに目先の快楽を追うとは、なんという迂闊な真似を!
「そう深刻になるな。飲み物もちゃんと準備してある。俺も手伝ってやるから、美味しくいただこうぜ」
拓斗はそう言うと、秋也にコーヒーの入ったカップを渡した。
「秋也君、お先に好きな所からどうぞ♪」
「……」
秋也はコーヒーを一口含むと、玲に口づけた。
温かいコーヒーが口移しで渡され、玲の冷え切った体を優しく浸す。
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