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第七章・16
頬に塗られたクリームは秋也の口の中へと溶けて消え、かろうじて首を振ることはできるようになった。
首筋に熱い息がかかり、秋也の舌が這い回る。
溶けるクリームと秋也の唾液とでぬるぬるになりながら、玲は震えた。
「やっ、やッ、あぁ」
甘い。
とんでもなく甘い。
口の中がただれてしまいそうに甘い。
だが、舐めれば舐めるだけ玲が応えてくる。
身を震わせ、髪を振り乱し、かわいい声で応えてくれる。
秋也はコーヒーを一口飲むと、今度は胸に舌を伸ばした。
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