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第八章・5
そうこうするうちに、マンション。
あそこには、まだ何も知らない玲がすやすや眠っている。
(玲、バッチリ覚醒させてやるからな!)
(よく解かんねえけど、おもしろいことになりそうだ!)
鼻息の荒い秋也に、どこか不真面目な拓斗。
二人もまた、玲の眠る部屋へと足を踏み入れた。
大好きなポーカーに誘われても、けだるそうに鼻を鳴らす玲だったが、勝てば彼にだけ掛け金の倍額支払ってもいい、との拓斗の甘い誘いに起き上がった。
ベッドの上ではあるが。
(ベッドの上で賭けポーカーとは。どこまで自堕落になってしまったんだ、玲!)
(泣くな秋也。名案とやらがあるんだろ?)
玲以外の誰もが知る通り、彼はポーカーが弱かった。
そして、負けた。
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