226 / 256

第八章・6

「もうヤだ。やめる!」 「止める前に、負けた分は払ってもらうぞ」 「うぅ……」  お小遣いが減るのがイヤな玲は、別のものでの支払いを秋也に約束していた。  負けたら、何でも言う事をきく。  提示されたときには胡散臭く感じた玲だったが、そこに拓斗のフォローが入った。 「王様ゲームみたいなモンだ。難しく考えるな」  これは効果があったらしく、次の瞬間には承諾していた。 (ナイスだ、拓斗) (しっかし、チョロいやつだぜ……)

ともだちにシェアしよう!