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第八章・7
そんないきさつを経ての、玲の負けだ。
秋也は優しいから、意地悪な命令なんかしない、とたかをくくっている玲。
一体何が始まるのか、にやにやしている拓斗。
これはお前の為だ、と玲に言いながらも鼻の下が伸び始めている秋也。
「早く言ってよ、眠いんだから」
「玲、寝るわけにはいかんぞ。負けたら言う事をきくんだったな」
「きくから、早く」
「よし。今から一日、お前は俺たちの新妻になれ!」
「新妻!?」
ぶう、と拓斗がレモネードを盛大に吹いた。
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