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第八章・9
裸エプロン!
「いやーッ!」
「約束だろ!」
「お金払うから! 罰ゲームは無しにして!」
「今更ダメだ!」
仕方ないな、と秋也がもう一つの包みを掲げた。
「ここにもう一着、エプロンがある。玲、俺が新婿になって一緒に居てやるから我慢しろ」
「待って」
「ぅん?」
玲は青い顔に唇を震わせて、恐る恐る窺った。
「まさか、秋也も裸エプロンを?」
「仕方がないだろう」
「やめてぇーッ! そんなもの、見たくないぃーッ!」
「あんまりな言い方だな!」
そしてやはり、拓斗のフォローは絶妙だった。
「じゃあ、お前だけでいいな?」
「うん!」
決まりだ!
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