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第八章・10
まんまとはめられた、と玲が気づくには、そう時間はかからなかった。
ただその時にはもう、素直に全裸の上に白いエプロンだけ、といういかがわしい、いや、愛らしい恰好になっていた。
その姿に拓斗は指笛を慣らし、秋也は鼻血を吹いている。
「はい、終わり! もういいでしょ!」
恥じらいで真っ赤になりながらも、ぷんぷんと隣の部屋へ下がろうとする玲の腕を、秋也がしっかり掴んで放さない。
「言ったはずだ。新妻になれ、と」
「だから、なったじゃない」
「新妻は、夫の為に家事を一生懸命がんばるものだ」
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