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第八章・12
「ただいま」
「今、帰った」
ぽかん、としている玲に、ぶうぶうと不満の声が。
「新妻だぜ? 新婚だぜ!?」
「お帰りなさ~い♡ とか言ってキスするものだ」
そうかなぁ、と今度は玲が不服そうに口を尖らせたが、ちゃっかりした拓斗がその唇に吸い付いた。
「んッ!」
「ただいま~♪ 寂しかっただろぉ~?」
キスをしながら腰に手がまわされる。まわされた手は下へ下へと伸びてゆき、ついには形のいいヒップに……。
「駄目ッ! そこまで!」
なにせエプロンの他には、何も身に付けていないのだ。
これでは速攻で床の上に押し倒されてしまう。
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