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第八章・16

 ようやく料理、と言いたいところだが、流しは玲が使ったままの皿やグラス、フォークにスプーンなどが山積みだ。 「まずは、洗い物だな。俺が洗ってやる。秋也が拭いたら、それを玲が棚にしまえ。いいな?」 「はーい」  素直な新妻・玲は秋也が寄越す皿を手に取り、食器棚に収めている。  それをやはり、拓斗と秋也はチラ見する。 「気づいたか、今の。胸の隙間から、ピンク色が見えたぜ~♪」 「腰を見ろ。リボンがほどけて、いい具合に緩い。眺め放題だぞ」  立ちっぱなしで洗い物などするよりも、ずっとアクションの多い玲だ。  どうしてもエプロンが乱れて、エロい男たちにスケベの種を蒔いてしまう。  何も知らない玲が、次こそ料理、と張り切る時には、拓斗も秋也も前を押さえてうずくまっていた。

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