236 / 256
第八章・16
ようやく料理、と言いたいところだが、流しは玲が使ったままの皿やグラス、フォークにスプーンなどが山積みだ。
「まずは、洗い物だな。俺が洗ってやる。秋也が拭いたら、それを玲が棚にしまえ。いいな?」
「はーい」
素直な新妻・玲は秋也が寄越す皿を手に取り、食器棚に収めている。
それをやはり、拓斗と秋也はチラ見する。
「気づいたか、今の。胸の隙間から、ピンク色が見えたぜ~♪」
「腰を見ろ。リボンがほどけて、いい具合に緩い。眺め放題だぞ」
立ちっぱなしで洗い物などするよりも、ずっとアクションの多い玲だ。
どうしてもエプロンが乱れて、エロい男たちにスケベの種を蒔いてしまう。
何も知らない玲が、次こそ料理、と張り切る時には、拓斗も秋也も前を押さえてうずくまっていた。
ともだちにシェアしよう!