249 / 256

第八章・29

 時々、視界の外から椅子を床で擦る音がする。 (ヤだ。見られてる)  拓斗に見られながら秋也に犯される、というシチュエーションは、玲に恥じらいと共に倒錯した興奮をもたらしていた。  立っていようと頑張ってはいるが、どんどん力が抜けてゆく。  その分秋也の動きに翻弄されるので、体内のいたるところに彼の硬いものが当たるのだ。 「あっ、あん。んッ、はぁ、はぁ、あぁあ……ッ」 「いい子だ。感じるか?」 「すっごく、イイ。あッ、あッ、秋也ぁッ」  がたん、と椅子を蹴って拓斗が立ちあがった。  確かに先は譲ったが、こう見せつけられてはたまらない。

ともだちにシェアしよう!