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第八章・32

 茶番はここまでだ、と秋也の動きが速くなった。  いよいよフィニッシュに向かうらしい。 「ああッ、ああッ、ああッ! 秋也ぁあ!」  今まで細かく速く動いていた拓斗が、ねっとりと腰を捻り始めた。  こちらもクライマックスが近いのだ。 「叫べよ。俺の名前も、よ」 「ううッ、んくぅ。いやいや、拓斗ッ!」  腹の中をぐちゃぐちゃに掻き回されたあげく、二人分の精をたっぷりと注がれた玲は、しばらく床に倒れ込んだまま動けなかった。

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