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第八章・33
「うう……嘘。新妻なのにぃ。しかも、久しぶりのエッチなのにぃ……」
「もっと優しくしろ、ってか?」
煙草を携帯灰皿で揉み消した拓斗が、ぐったりと脱力した玲を抱え上げた。
「手も顔も尻もどろどろだぞ。風呂に入ってサッパリしてこい」
料理は俺たちでやっておく、と秋也がバスルームへのドアを開けた。
「力が入んない。秋也は体を洗って。拓斗は髪を」
「途端に我儘になりやがる」
「新妻は大切に扱ってよ!」
「はいはい」
とにかく玲を風呂に入れ、彼が髪を乾かす間に食事の準備をする秋也と拓斗だった。
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