253 / 256

第八章・33

「うう……嘘。新妻なのにぃ。しかも、久しぶりのエッチなのにぃ……」 「もっと優しくしろ、ってか?」  煙草を携帯灰皿で揉み消した拓斗が、ぐったりと脱力した玲を抱え上げた。 「手も顔も尻もどろどろだぞ。風呂に入ってサッパリしてこい」  料理は俺たちでやっておく、と秋也がバスルームへのドアを開けた。 「力が入んない。秋也は体を洗って。拓斗は髪を」 「途端に我儘になりやがる」 「新妻は大切に扱ってよ!」 「はいはい」  とにかく玲を風呂に入れ、彼が髪を乾かす間に食事の準備をする秋也と拓斗だった。  

ともだちにシェアしよう!