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Ju te Veux:05-3:魂を分け合って(R)

「うん、ごめん。余裕とかスマートとか、そういうのは俺もないからいらないよ?その……俺も最初からそのつもりで来てるんだし……」 「だから、そういう可愛いことを……!」  湯島は瀬川の膝に差し込んだままの右手で器用に寝室のドアを開けると、もつれ込むようにベッドの上に瀬川を下ろしてそのまま激しく唇を塞いできた。  キスの合間に湯島が「ごめんなさい、今日あなたに優しくできるか、自信がありません」と囁いてくる。だから瀬川もキスの合間に「俺もおとなしくしてられるか自信ない。変なこと言ったりしたりしたらごめん」と返しておいた。  だって、さっきからキスだけで胸から腰にかけてゾワゾワと落ち着かないのだ。何かとんでもないことを口走ってしまったり、とんでもない事をしでかしたりしてしまいそうな予感がする。  湯島の腕は最初瀬川の体をぎゅうぎゅうと抱きしめていたが、そのうちにバスローブの合わせ目から鎖骨の辺りに差し込まれた。肩がむき出しにされて、首の付け根に湯島がかぶりついてくる。 「あ、うっ……」  痛いと思う一歩手前で湯島の甘噛みが終わり、そこをネロリと舐められる。それだけで、瀬川の胸がゾクゾク疼く。足が変な方に動こうとしてしまうと、脚の間に湯島が自分の脚を挟み込んできて、瀬川の動きを封じてしまった。 「ど、どうしよう、湯島君……。なんか、やばい」 「どうしました?」 「なんか俺、今かなりキてる気がする……」  その言葉の意味をどう取ったのか、湯島はバスローブの上から瀬川自身を握り込んできて「あぁ…」と溜息だけで返事をした。 「良かった……。瀬川さん、ちゃんと感じてる……」 「なんですぐそっちに行くかな……。感じるよ。感じるに決まってるだろ。ん……ばか、よせよ……」  湯島の手が、バスローブ越しに瀬川の雄を扱きあげる。厚めのパイル地の感触が、いつも自分でしているときと違って、ひどく狼狽えた。 「ん、よせって……あっ!」  下にばかり気を取られていたら、いきなり胸の先端をキュッと摘まれた。それは快感とはほど遠い物で、頬をつねられたような感触しか瀬川にもたらさなかったが。 「ごめん、そこ触られてもあんま……んっ」 「感じませんか?嘘でしょう?」  湯島の指が、滑らかに瀬川の胸をさする。中指と薬指の間で柔らかくこすられたかと思うと、指先でピンと弾かれ、人差し指と親指でギュウッと摘まれる。その動きはいつもの湯島と比べるとすごく性急な気がするが、乱暴とはほど遠い。湯島は余裕がないと言ったが、その余裕のなさが、彼が自分を求めていると教えてくれて、ジワジワと嬉しさがこみ上げてくる。 「ごめん、俺あんま感じなくて……ん…、ふっ」  キュッと摘まれて思わず息を飲むと、湯島が「大丈夫ですよ。瀬川さんのここ、さっきからピクピクしてる……」と耳元に息を吹き込むようにそう囁いた。 「ん、それは、湯島君がそこ……いじるからだろ……?」  まだバスローブ越しに雄をしごかれていて、直接的な刺激に射精感が募る。 「ん…、湯島くん……そこ、俺……も、ぅ……」 「まだですよ。もう少し……ね?」  すでに勃ち上がっている屹立をいじられながら、同じリズムで胸をこねられると、じわじわと何かが湧き上がってくる。やばい。なんだ、これ……?

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