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Ju te Veux:05-5:魂を分け合って(R)

「……でも、その前に」  湯島はそう言うと、湯島と瀬川、2人のモノを1つにまとめて手の中に包み込んだ。 「うわ…、湯島君……?」 「こういう遊び、したことありますか?」 「まさか、男とこういうことするのは君が初めてなんだぞ?」 「それはなにより」  湯島の細められた眼は欲望に濡れていて、その眼の色に()てられる。  他人のソレに触れるのも初めてだといのに、その初めてがこんな風に1つに重ねてしごかれるだなんて、頭がどうにかなってしまいそうだ。 「う…、何か、ぬるぬるする……」 「ふふ。早くあなたの中に入りたいって、叫んでるんですよ。瀬川さんのも、こんなに涎を垂らして……早く欲しいんでしょう?」 「ちが…」  ひどいことを言われているような気がするのに、こんなにゾクゾクするのは何でだろう。  湯島の大きくて長い指の節だとか、彼の性器の張り出した部分だとか、そういった物がでこぼこと不意にぶつかって、その不規則な刺激に腰がうねってしまう。 「ん…、あ、あ、ゆしまく……」 「物足りないですか?」  耳元に囁かれて、瀬川は必死に首を振った。  気持ち良い……どうしよう……。それが湯島のだと思うと、ひどく気持ちが良いのだ。 「は……うっん……ゆしまくん……ゆしまく、ん……っ」 「ああ…、どうしてこんな……可愛すぎですよ、瀬川さん……」  シーツをぎゅっと握りしめ、不安と快楽に喘ぐ瀬川がどれだけ湯島を煽るのか、瀬川には分かるはずもない。瀬川の首筋に顔を埋めた湯島が、カプリと肩と首のつなぎ目にかぶりつくと、もうそれだけで瀬川は達きそうになる。 「うそ…だろ。俺、普段こんなにはやくねぇのに……」  想わず口走ると、湯島が「ふふ」と笑った。 「それ、僕が相手だからでしょう?僕にこうされてると、瀬川さん早くなっちゃうんですか?」 「そういう事言うの、やめろよ…っ」 「なんでですか?嬉しいですよ?」 「う……」  口調は柔らかいのに、手の動きは速くなった。例えば、気高い白い虎に追いつめられて捕食されるのは、こんな感じなのだろうか。だとしたら、自分がそれに抗えるはずもない。 「あ…、湯島く…も、イく……」 「良いですよ。僕ももう限界です。一緒に達きましょうか……?」  湯島の手のピッチがますます速くなる。その手の動きに合わせて、瀬川の脚がピクピクと痙攣した。 「あ、やばい……ゆしまくん……ふぁっ!んん……っ!!」  少し手を緩めてくれ、という意味で湯島の腕を掴んだつもりだったのに、湯島はそのまま瀬川をしごきたて、おまけに時々先端の蜜口を人差し指の腹で刺激した。そんな事をされたら、もうこれ以上我慢することなどできなくなってしまうのに。 「だめ、だめ…、ゆしまく……だめ……んんっ!」  瀬川は全身をぎゅうっと強張らせて、湯島の手の中に白濁を撒き散らした。 「あ…、ごめ…」  ぼうっとした頭でそう口走ると、「何で謝るんですか?」と湯島が小さく笑う。

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