26 / 34
Ju te Veux:05-5:魂を分け合って(R)
「……でも、その前に」
湯島はそう言うと、湯島と瀬川、2人のモノを1つにまとめて手の中に包み込んだ。
「うわ…、湯島君……?」
「こういう遊び、したことありますか?」
「まさか、男とこういうことするのは君が初めてなんだぞ?」
「それはなにより」
湯島の細められた眼は欲望に濡れていて、その眼の色に中 てられる。
他人のソレに触れるのも初めてだといのに、その初めてがこんな風に1つに重ねてしごかれるだなんて、頭がどうにかなってしまいそうだ。
「う…、何か、ぬるぬるする……」
「ふふ。早くあなたの中に入りたいって、叫んでるんですよ。瀬川さんのも、こんなに涎を垂らして……早く欲しいんでしょう?」
「ちが…」
ひどいことを言われているような気がするのに、こんなにゾクゾクするのは何でだろう。
湯島の大きくて長い指の節だとか、彼の性器の張り出した部分だとか、そういった物がでこぼこと不意にぶつかって、その不規則な刺激に腰がうねってしまう。
「ん…、あ、あ、ゆしまく……」
「物足りないですか?」
耳元に囁かれて、瀬川は必死に首を振った。
気持ち良い……どうしよう……。それが湯島のだと思うと、ひどく気持ちが良いのだ。
「は……うっん……ゆしまくん……ゆしまく、ん……っ」
「ああ…、どうしてこんな……可愛すぎですよ、瀬川さん……」
シーツをぎゅっと握りしめ、不安と快楽に喘ぐ瀬川がどれだけ湯島を煽るのか、瀬川には分かるはずもない。瀬川の首筋に顔を埋めた湯島が、カプリと肩と首のつなぎ目にかぶりつくと、もうそれだけで瀬川は達きそうになる。
「うそ…だろ。俺、普段こんなにはやくねぇのに……」
想わず口走ると、湯島が「ふふ」と笑った。
「それ、僕が相手だからでしょう?僕にこうされてると、瀬川さん早くなっちゃうんですか?」
「そういう事言うの、やめろよ…っ」
「なんでですか?嬉しいですよ?」
「う……」
口調は柔らかいのに、手の動きは速くなった。例えば、気高い白い虎に追いつめられて捕食されるのは、こんな感じなのだろうか。だとしたら、自分がそれに抗えるはずもない。
「あ…、湯島く…も、イく……」
「良いですよ。僕ももう限界です。一緒に達きましょうか……?」
湯島の手のピッチがますます速くなる。その手の動きに合わせて、瀬川の脚がピクピクと痙攣した。
「あ、やばい……ゆしまくん……ふぁっ!んん……っ!!」
少し手を緩めてくれ、という意味で湯島の腕を掴んだつもりだったのに、湯島はそのまま瀬川をしごきたて、おまけに時々先端の蜜口を人差し指の腹で刺激した。そんな事をされたら、もうこれ以上我慢することなどできなくなってしまうのに。
「だめ、だめ…、ゆしまく……だめ……んんっ!」
瀬川は全身をぎゅうっと強張らせて、湯島の手の中に白濁を撒き散らした。
「あ…、ごめ…」
ぼうっとした頭でそう口走ると、「何で謝るんですか?」と湯島が小さく笑う。
ともだちにシェアしよう!