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Ju te Veux:05-6:魂を分け合って(R)

「ああ、こんな所まで飛んでる……。綺麗にしないと……」  湯島の舌が首や胸をくすぐった。首の辺りまで飛び散っているその白い液体が、自分の出した物なのか、瀬川の物なのか、湯島には判断がつかない。だがどちらの物にせよ、そんな物を舐めるのはやめて欲しい。 「湯島君、そんなの舐めるな」 「何故?あなたのだと思うと、美味しいですよ?」 「君のかもしれないぞ」  そう言うと、さすがに湯島は少しだけイヤそうな顔をした。 「ほら…、な?」  だからそんな無駄なところを舐めるのはやめろ、と続けようと思ったのに、湯島は「でも、これはきっと瀬川さんのです」とまた胸にむしゃぶりついた。 「ちょ…湯島君!」 「こういうのは気の持ちようですから」 「俺のだとしてもだよ!」  瀬川が焦ってそう叫ぶと、湯島は不思議そうに顔を傾けた。 「でも僕、後で直接、飲みますよ?」 「の…!?」  飲む!?飲むって言ったのか!?  瀬川が目を見開いて湯島を見ても、湯島は何を当然な、という顔をしている。その感覚が、瀬川には分からない。 「ちょ、湯島君!?」 「え?なんでですか?飲みますよ?」 「やだよ!やめろっ!!」  瀬川が全身で叫ぶと、湯島が少しだけ唇を尖らせた。可愛らしいこの顔が、思いっきり不満な顔だということを、本当はちゃんと理解しているのだ。 「何でそんな事言うんですか?1度もされたことない訳じゃないでしょう?他の人にはさせたのに、僕には飲ませてくれないんですか?」 「い、いや、でも、そんな飲む気満々で飲む物じゃないだろっ!?」  必死な形相の瀬川に対し、湯島は真剣な顔をする。 「あなたの体の一部だった物だと思えば、1滴たりとも無駄にはできません」 「怖いよ!!」  真顔の台詞が怖すぎる。第一女性にだって、それをされるのは申し訳ない気がしてしまって苦手なのに。 「え?ダメですか?それじゃあそれはまたおいおいお願いするということで、今はこのおいしそうなのを食べさせていただきますね?」  だからそういう恥ずかしいことを言うな!と叫びたいのに、湯島の口の中で胸の蕾を転がされると、瀬川はそれ以上何も言えなくなった。  だって、そこを咥えられただけで、じわじわと腰が震えてしまったのだ。 「うそ…、ど…して……」  くちゅくちゅと口の中で転がされると、どうしようもなく…… 「うそだ、俺、そんなとこ感じないはずなのに……」 「ふふ」  途惑う瀬川の顔に、湯島は嬉しそうに目を細めた。 「瀬川さん、ほんとに可愛らしい……」 「う…、バカにして……」 「まさか」  額から、頬から、顎から、肩から、いたる所にキスの雨を降らされる。そのキスの1つ1つで、可愛い可愛い可愛いと告げられているようだ。

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