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Ju te Veux:05-8:魂を分け合って(R)

「うわっ!」 「大丈夫です。握った拳に比べれば、僕の愚息ぐらいはどうということもありません」  何の心配もいりませんのでと言われても、初めて受け入れる指は1本だけでも相当苦しい。それなのにこれから挿れようとしているあなたの愚息は、愚息と呼ぶにはご立派すぎますよ!! 「ん…、湯島君……これ、でも、ちょっと……苦し……」 「痛いですか?」 「痛くはないけど……」  自分の体の中に他人の指が入っているという状況に、頭が巧く順応できない。たった1本の指の筈なのに、ずいぶんとその存在を意識してしまう。 「どうですか?」 「よく分かんな……んっ、あっ!?」  どこかに指が触れると、そこはひどくひりひりした。思わず目を眇めると湯島が「ん?」と小首を傾げた。 「痛みますか?」 「いや、ちょっとヒリヒリする……。ヒリヒリ?ビリビリかも……」 「ああ……瀬川さん、敏感なんですね」  敏感?どういう事だ?と、眉を寄せると、湯島は「大丈夫です」と笑いながら、ローションを足した。 「ここ、前立腺なんですが、敏感すぎてちょっと痛いくらいに感じちゃうみたいですね。もう1本指増やしますよ。直接触らないようにしますから」 「え?増やす!?ど…どうして……!?」  痛いって言ったのに!第一、指1本でも苦しいのに、2本なんて無理だ!そう抗議しようとしたのに、その前に勝手に指が増やされてしまった。  しかし、不思議と1本目の時のような衝撃はなかった。良かった。思わず肩から力が抜けると、湯島はその隙を見逃さず、更にそこを広げるように指を動かした。 「うっ…やぁ……っ」 「上手ですよ。大きく息を吐いてください」 「ん……」  湯島の指が、先程ヒリヒリするしこりを真ん中にして、少し離れたところを2本指で揺するようにこする。最初は何をしているんだろうと思っていたが、そのうち、その指の動きと共に、その周辺がジンジンと鈍く熱を持ってきた。 「どうですか?」 「ん……なんか、あっ、あつい、気がする……」  湯島の問いに正直に答えると、湯島は瀬川の腹の上を左手でそっと撫でた。 「おなかの中が?」 「うん…、あ、あ…、まって……待ってくれ、湯島くん…っ、なんか……あっ、あっ…」 「声、止まりませんか?」 「ん…っ」 「良い子ですね」  湯島の唇が、また励ますように額に触れる。どうしてだろう。どうして湯島にこうして子供のように扱われると、こんなに心地が良いのだろう。 「もう1本増やしますよ?」 「え?む、むりっ!あ、ひぅ…っ!」 「大丈夫。大分柔らかくなってきましたから。怖かったら僕に掴まって下さい」  そう言われて、瀬川は恐る恐る湯島の背中に手を回した。湯島の、大きな背中。互いの体が少しだけ汗ばんでいて、しっとりしている。肌の触れ合う感触が、目眩がするほど気持ち良い。  それに湯島の指は、どこまでも丁寧で優しい。余裕がないと言っていたのに、それでも自分のことを優しく扱ってくれる湯島に、泣きそうになる。

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