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第17話※

近場の寂れたラブホテルに入ると、旭陽はすぐさまシャワーを浴びる為、浴室に入って行った。 テレビを付け、ぼうっとその画面を見つめた。 (これからどうなっちゃうのかな……) 自分と旭陽は無事、祖父の所まで無事辿り着く事ができるのか。旭陽かいれば大丈夫だとは分かってはいても、旭陽自身の命が心配だった。 先程、血塗れになって倒れていた男たちの亡骸の光景が浮かんだ。人形のようにピクリともしないそれは、ほんの少し前までは生きていたのだ。旭陽はおそらく、躊躇う事なく男たちの命を奪った。 旭陽が仕事をしている所を目の当たりしたのは初めてだった。いつもヘラヘラとして一見優男に見えるこの男は、間違いなく殺し屋なのだ。 旭陽が傷だらけの上半身を露わにし、浴室から出てくると、入れ違いでシオンはシャワーを浴びた。 2人はどちらともなく、ベッドに雪崩れ込むと貪るように互いの唇を合わせた。旭陽の唇を全身に感じる。 「跡……たくさん残してよ……」 「わかった」 旭陽は首筋から胸元、太ももや二の腕と至る所に赤い跡を散らした。 再び唇に旭陽の唇が戻ってくると、旭陽の首に腕回した。 「旭陽、好き……大好き」 無意識にシオンの口からそう言葉が溢れていた。 「うん、俺も……好きだよ、シオン」 旭陽の言葉にシオンは目を丸くし、旭陽を見るとヘラリと締らない顔をしていたが、その顔にシオンの心臓がギュッと締め付けられるような感覚になり、どうしようない愛しさが込み上げできた。 「おまえと会えて良かった……こんなに幸せで自分にもこんなにも穏やかな日が過ごせるなんて考えてもみなかったな」 「僕も……旭陽に出会えて幸せだよ……」 幼いシオンに、気の利いた台詞など思い付かない。 不意にシオンの腰辺りに硬い物を感じた。 「?」 シオンは旭陽の股間に目を落とすと、下着越しに旭陽の中心膨らんでいるのが目に入った。 「ね、ねぇ……勃ってる……」 旭陽の股間にシオンの目は釘付けになる。 「うん、勃っちゃった」 「治ったの⁈」 「みたい」 「いつ⁈」 「前から予兆は感じてたんだけど、ちゃんと確認したのは今。多分、おまえと過ごすようになって、ストレスがなくなったのかもしれない。最近、良く眠れるようにもなったしな」 信じられない様子でシオンは旭陽の中心に触れてみた。 「硬い……ちゃんと勃ってるよ、旭陽……」 「あんまり擦らないで、すぐ出ちゃう」 「舐めていい?」 シオンは旭陽の返事を聞く前に、股間に顔を埋めた。 (硬くて、大きい……) 前に繋がった時は、半ばレイプのような状況で旭陽の普通ではない状態に見る余裕などなかった。 口いっぱいに旭陽のものを頬張り一生懸命に奉仕する姿に、旭陽はすぐ果ててしまいそうになるのを我慢した。 シオンは自ら自分の秘部に指を挿入していた。旭陽はベットサイドに置いてあったローションを手に取ると、シオンの指を抜き自分の指を差し入れた。 「あっ……ま、待って……そんな、すぐイッちゃう……」 声を抑える事もせず、シオンの口から可愛らしい喘ぎ声が洩れる。 「この前は傷付けちまったからな。今日はじっくり慣らして気持ち良くしてやる」 旭陽は躊躇う事なくシオンの秘部に舌を這わせている。 「イッちゃうから……早く、旭陽のこれちょうだい……」 トロリと蕩けそうな顔は色気が漏れて、16歳の少年だとは思えない。その色っぽい姿のシオンに旭陽は思わず身震いしていた。 ゴムを付け、先端をシオンの秘部に当てると、シオンの体がピクリと揺れた。ゆっくり腰を押し進める 「あっ……あっ……あぁ……旭陽のが……入って……」 奥まで挿れると一度体をあわせた。 「大丈夫かシオン?」 髪を撫でると、蒸気し頬を赤く染めたシオンがうっとりと頷いた。 「気持ちいい……旭陽……」 そう言ってシオン自ら腰を押し付けてくる。 「おまえの中、こんなに熱くて気持ち良かったんだな」 旭陽はゆっくりと腰の律動を繰り返した。 「んっ……あぁ……いい……!もっと……動いて、旭陽……好き、好き……旭陽、大好き……」 シオンはうわ言のように何度もそう声を洩らし、トロリと蕩けきった表情のシオンに溜まらず旭陽は激しく腰を打ち付けた。 2人は何度も繋がっては達した。シオンの中心から吐き出されるものが水のようになる頃には、シオンは意識を飛ばし気を失うように眠りについた。 旭陽はシオンの体を拭いてやりながら、自分が付けた跡を撫でた。シオンの体全身には、自分がつけた跡が赤い花の様に散っている。 (最後におまえを抱けて良かった) シオンの額に唇を落とし、シオンの横に体を横たえると自分も眠りに落ち、泥のように深く眠った。

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