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※第9話
今のこの状態で何が起きているのか、巡らそうとして朝風に押し倒されているのだと頭で理解した時には遅くて、耳元に熱い息が吹きかけられる。
ぞくりと何かが背中を駆け、優の身体は波打つ。
「は、疑いもせずにチョコを食べた僕が悪いけどこんな状態の男に優しさを見せたらおしまいだよ」
「な、何言ってんだよ」
ぐっと腕を動かしても朝風の手で押さえつけられ抵抗は虚しく痛いくらいに心臓が音を立てる。体調悪そうなのにどこからそんな力が出るんだ。
「前に女子に呼び出されて襲われたんだけど、それは何とか塞げたけど、懲りないよね。初めて女の子は怖いと思ったよ」
「俺は・・・今お前が怖いよ」
そうだったね、と朝風は納得しても腕は解放されなくて朝風の言葉を待った。
朝風はまだ苦しいのか話す度に息を漏らしていた。体調悪いなら直ぐ横になれば良いのにと思っても話は続く。
「僕、甘いのに目がなくて、女子からよく貰うプレゼントにチョコが入ってて食べたんだ。それがまさか盛られてるなんて」
「盛られるって、何を・・・?」
自慢したいだけなのか、そして何を言いたいのか全く分からなかった。それよりも避けて欲しいと願っても抵抗してもやはり動かなくて、朝風が動いたことで更に手に力が加わる。
2度目の耳元で厭らしい低い声が、言葉が、心臓に突き刺さる程、目も離せなかった。
「び、やく?」
「ああ、性的興奮を起こさせる所謂、惚れ薬」
考える間もなく、朝風は言葉を繋げて服に手をかけたきた。優の服を託しあげ、さらりと腹を撫でられてびくりと反応する。
「だから助けると思ってちょっと付き合ってよ、こやぎちゃん。でも安心して最後まではしないから」
「あ・・・」
指がゆっくり上へと進んでいき、ぷくりとした乳首をなぞられてくすぐったくて声が漏れる。
盛れた声が恥ずかしくて口を塞ぎ顔を逸らすとそれが朝風の気分をあげたのか更にしつこく触れてきた。
「や、やめろ!」
「は、最初やる気なんてなかったんだよ?こやぎちゃんがのこのこまたやってくるから」
「責任転嫁するな!」
(くそぉ。どうにかしないとやられる)
しつこく弄られた乳首は先程よりジンジンしていて痛いくらいにぷっくり膨らんでいた。
自分では弄らないその場所になんとも言えない感覚が下にまで届いた。
優の上に乗っている朝風にまでわかる程膨らんでいたが、それよりも比べ物にならないほど朝風のモノは大きく膨らんでいて恐ろしく腰が引けた。
「はは、同じだね」
(同じなわけあるか!)
同じ男でもここまで違うことに少しの絶望感に打ちひしがれてるとカチャリとベルトを外していた朝風が目に映る。
「な、なにしてんの」
「ちょっと限界だから1回抜かないと、ね?」
首を傾げて言うのを見て、これをあざといと言うのだろうがイチモツをおっ勃って言うと様にならない。
優のものを取り出して次に自分のを晒しお互いがぶつかる。ちょっとぶつかっただけでも身体がびくつくのに、2つを上下に指で動かされると腰が動いてしまう。
「あっ・・・やめ、触んなっ」
「ごめん、止まんない」
朝風は切羽詰まっているようで、徐々に指を早くしてお互いの蜜が零れて混ざり合う。
(あつ、い・・・身体が痺れるみたいで熱い。)
「ふっ、あ・・・」
「はぁ、頬っぺが赤い、かわいいね・・・あと少しだから頑張ってね」
何かに興奮して更に早くなり、同時に乳首も弄られて、抵抗しようと朝風の腕を掴んだ所で動く指は止まらず、暫くして達する。
『今度はきちんと食べさせてね』
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