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第8話
「でも、この部屋は確か鍵がかかってたよね。どうやって開けたの?」
秀の質問には、簡単だった、との返事が。
そう言う祐太朗の手には、数本の曲がった針金がある。
「ピッキング……!?」
「実家は鍵屋なんだ。これくらい、どうという事はない」
制服の下を脱いで下半身を露出させた秀を四つん這いにさせて、祐太朗は後ろに指を入れて来た。
「ふぁっ、あ。あ、ぁ」
「綺麗な色、してるな」
クラスで一番体格のいい祐太朗が、ピッキングと同じくらい繊細な手つきで内を弄る。
それに……。
(綺麗な色、なんて初めて言われた……)
そんな心にほのかに灯った火が、激しく炎上するのは時間の問題だった。
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