22 / 32
第22話
(でも、大原くんは違う)
祐太朗は、秀を一番真っ先に考えてくれている。
秀を、大切に扱ってくれている。
しかしそこで思い出されたのは、初めての時のあの言葉だ。
『俺はお前の身体だけが目当てだ。好きとかそういう面倒なことは言わないから』
(身体だけが目当てだったら、一度エッチしたんだし、もう僕に構わないんじゃないのかな)
それが、まるで距離を縮めるかのように何かと誘ってくる。
「ねぇ、大原くん」
「何だ」
「もしかして、僕のこと好き?」
「……!」
ともだちにシェアしよう!