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第26話
前回の時とは違い、祐太朗は激しく腰をやってきた。
「あぁ! んッ、ぅんッ! あぁん!」
「好きだ。好きだ……、戸川ッ!」
その代わり、好きだと言ってくれた。
『俺はお前の身体だけが目当てだ。好きとかそういう面倒なことは言わないから』
あんなこと、言ってたくせに。
「……き、なの? 大原くん、僕のこと……ッ!」
「好きだ、戸川。ずっと前から、好きだ」
祐太朗の告白と同時に、熱い滾りが秀の体内を襲った。
「あぁああ! あぁあん、んんッ!」
「戸川……、戸川……」
いつの間にか、秀の両腕は祐太朗の背中にしがみついていた。
彼の注ぎが果てるまで、爪を立てていた。
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