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第2話
「ふぇぇっ。杉原先輩以外の人の手の感触は気持ち悪いですぅ……」
俺は叶を守れるように、後ろから抱き締める体勢に変えて電車に乗っていた。
「いやぁ、まさか叶が痴漢にあうとは思ってなかったよ」
キミが今完璧な女の子にしか見えないことを忘れてた。
今の叶なら誰もが痴漢したくなるだろう。
こんなに超絶美少女な留学女子高校生に見える叶だが、本当は『男』だ。
どしてこんな格好をしてるかというと、触りっこしてたら叶が制服を汚したから。
叶は超絶美少年な上異国の血が混じっている。
そして童顔……デカいビー玉のような緑色の目に、金髪。
ショートカットだけど、スカートを履いていたら『女』、美少女にしか見えない。
「先輩のせいですからね……」
「なんで俺なのっ?」
「まさか着替えが、こんな……『制服』だと思いませんでしたっ」
「汚れてる制服よりマシじゃない?あと、下着も俺持ってて良かったよ。感謝してよ」
「こんな薄い下着は嫌ですっ」
お互いに『叶は『女』じゃない』というキーワードは言わないようにするとこんな内容の会話しか出来ない。
『『叶』という『女』みたいな名前も時には役にたったじゃん』と後で言おうとしたけど、辞めようと思う。
もっと楽しいイタズラを思い付いたから。
俺は叶の尻に触れた。
「っ!!」
「警戒しないでいいよ。俺だから」
「……分かってます」
だよね。
叶の後ろを守ってんのは俺なんだから、それ以外はあり得ない。
叶の尻は『男』の尻だろうか?と思うくらい形が良くて弾力がある。
桃尻とかプリケツとかこういうのを言うんだろうなと思う。
上下に横に触り、割れ目に指を入れた。
「……ンぅ」
あ、感じてる。
平然を装いたいと叶は思っているだろうけど、息が乱れてきてるよ?
それがまた可愛かった。
「どした?息が乱れてる」
俺が平然と言うと、流し目で睨まれた。
怖くなくて、逆に煽られる。
ちょー艶っぽくて、俺は更にイタズラをすることにした。
俺はスカートをめくり、パンティの中に手を入れた。
「っ!!」
叶は驚いたように身を震わせた。
その仕草が猛獣に睨まれ立ちすくんだ獲物のようで、俺は妙に欲情した。
「あ、だめぇ、ですぅ……」
彼は小声でそう言うと、身を強張らせた。
「大丈夫。俺達はただのバカップルにしか見えない」
少しずつドアと座席の間の死角に叶を追いやり、大男の俺で後ろを隠すと、四方から完全に見えなくなった。
これで叶が変な声さえ出さなければ気付かれないだろう。
でも別に合意だから(?)気付かれてもいい気がするけどね。
叶は『大好きなセンパイを犯罪者にさせない』だろうから。
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