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先生の奇行に思考が停止する。目を見開いて有り得ない場所にある先生の手を凝視していたら、その手が俺自身を強く掴んだ。
「ぅあっ!」
「何他のこと考えてんだ? 俺の質問に答えろよ」
「ちが、っいや、んあっ」
強い痛みに似た刺激のあとに緩く扱かれ、下着の布が擦れてじわじわと弱い快感を生み出す。さっき出したばっかりで敏感になっている俺には、その刺激ですら脳を麻痺させるのに充分だった。半開きの口から常時漏れる荒い息の混ざった喘ぎ声と、時折一瞬だけ強くなる刺激にびくり、と震える体。欲望に呑まれつつある俺に、先生は愉しそうな目を向けて問いかける。
「もどかしいか? お仕置きだからな」
「あっ……やめ、っん……!」
「どこに居た?」
「お、屋上、に、ふぁ、っあ……」
「誰かとしけこんでたのか?」
「ちが、やめ、ぁあ……っ!」
犯されそうになった、なんて言えるはずもなく、しかし死ぬつもりだったとも言えず。適切な解が見つからず答えるのを渋っていると、先生ははあ、と息を吐いて俺のズボンのベルトを外しだした。
「ちょっ、何して、やめろっ」
「少し口開いたからな。一回イっとけ」
「ゃ、あァッ」
下着をズボンごと下ろされ、最後の刺激でぴょん、と完全に反り返った欲望が姿を現す。
「完勃ちするの早いな。感じやすいのか」
「ちがう、っあぁ……んッ!」
直に擦られて、直接的な快感に今までよりも大きな声が喉から垂れ流された。的確に気持ちのいい場所を攻めてくる手の首を掴んでなんとか刺激を止めようとするが、段々と抜けていく力で剛腕の先生を止められる訳もなく、自分でするのとは違う加減の知らない力と動きに、為す術もなく翻弄される。
「これ、ひァっ、んぅ……ごうか、っんあぁ」
「突っ込んでねえから強姦じゃねえ」
「ぅあ……ッ、強姦もど、き!」
「同意の上だろ?」
「ひっ、そこ、っは……やめ、んん……!」
裏筋を擦られて、限界ギリギリまで登り詰めさせられる。足はガクガクと震えてもう自力では立てず、先生が股に体を入れて支えることでようやく立っている状態。
「っあぁあ!」
先端に爪を立てられた瞬間、何かが脳内で弾けるような感覚を覚え、とうとう達してしまったことを認識した。白濁が飛び散って、少し離れた潰れた机にまでかかる。先生の支えがなくなり、俺の体は重力に逆らうことなく床へとへたり込んだ。そんな俺と目線を合わせるようにしゃがみこみ、先生は俺の白濁で汚れた手を俺の眼前に翳して指を擦ってみせた。粘液が、指同士が離れる度に線を作る。
「派手に出したなぁ。誰の精液か調べられたらどうする?」
「何、で……こんな……」
達したばかりで息が荒い俺に、先生はふと目を伏せ、一度だけ喉仏を上下させてから、貫かれたと錯覚させるほど鋭い眼光で俺の顔を直視した。
「お前の正体が分かって復讐したいから、って言えば、分かるか?」
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