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 必死に抵抗する花咲の反応に、立原は欲情を更に膨らませ、まだ膨れっ面の山中に声を掛ける。 「フェラならいいぞ、手も使わなくて済むしな」 「そう来なくっちゃ! 俺、挿れるよりフェラで泣かせたいタイプなんだよねー!」  途端に山中は目を光らせて両頬を持ち上げた。花咲の真ん前にいた立原が少し横へずれると、空いたスペースへと山中が駆け寄ってくる。 「俺が気持ちよくしたげるからねー」  真上から下卑た笑顔で花咲を見下ろし、山中は怪我をしていない方の手で涙が伝う顎をくい、と下から押した。露になる白い首の小さな膨らみが上下に動くその様子でさえも、山中にとっては興奮材料となる。 「やだっ、ひぅ、んんっ……」  細めた目からぼろぼろと涙を溢す花咲に、山中はひひっ、と裏返ったような笑い声を漏らした。 「ああ、まじ可愛い……天使がいるよ!」 「天使って誰のこと?」  山中の言葉に、部屋の端から少し高めの苛ついたような声が反応した。山中が花咲から視線をその声の主に移し、ふふ、と笑う。 「もっち松下も可愛い天使!」 「当たり前でしょ。何ダラダラしてるの? ぱぱっとヤっちゃえばいいのに」  松下は壁に持たれて腕を組みながら、息を切らしながら喘ぐ花咲を冷めた目で見ている。その目は、嫉妬や蔑みといった負の感情がぐちゃぐちゃに混ざりあって出来た色のように、何処までも真っ黒だ。 「早くしてよね。ぼく今日約束あるんだから」 「はいはーい。じゃあ花咲ちゃん行くよ?」 「やめ……っ、もぅ……」  涙で顔をぐしゃぐしゃにしながら花咲が懇願する。 「んー、それは無理なお願いだわー」  山中が笑顔で切り捨てながら、花咲の股の合いだに座り込み、目の前の陰茎を口内に含んだ。そのまま鈴口に舌をぐっ、と挿し込む。 「っあ、やっ、あぁっ!」 「やっべ……、ガチで女犯してるみてえだわ」  熱に浮かされたようにそう呟いた立原の呼吸は荒く、自身は服越しでも一目で分かるほどに勃ち上がっていた。立原は、山中へ少し横にずれるように言い、ずれた山中の横へ腰を降ろした。 「山中、後ろ慣らすからフェラ強めにな」 「ほっへー!」  花咲の自身を口に含んだまま山中が答える。それを満足気な顔で見た後、立原は人差し指を花咲の秘孔へと突き立てた。 「あ゛あっ!」  衝撃からか、花咲の体が仰け反る。しかし、入口としては全く使われたことのないそこは、滑り気もなく立原の指の侵入を拒んでいた。予想以上に埋まらない指に苛立ちを隠すことなく、立原が眉を顰める。 「きっつ……、ちょいローションとかねえか? こんなんじゃぜってー入んねえよ」 「えー花咲ちゃんから出たのでいいんじゃね?」  山中が花咲自身から口を離し、その先から出ている液体を指で掬い取り、秘孔へと塗り込む。 「ひぁあ、んっ……」 「こんなもん?」 「おーサンキュー」  一仕事を終えた山中は口淫を再開する。花咲の先走りによって滑りやすくなった秘孔に、立原は指を挿し入れ内襞を擦った。びく、と花咲の体が反応したのも束の間。荒々しく動かされ始めた指に、花咲は快感よりも違和感をより多く感じ始めた。  山中の口淫や他の生徒たちの胸への刺激で高められるも、後孔を弄られているせいで不快感や異物感が湧き上がり、達せない状態が続く。そんな状況に終わりが来たらしく、花咲の後孔に埋まっているものがずるり、と抜けていく。 「よっし、挿れるか」  その悪魔の言葉に、花咲は必死で体を捩る。花咲が暴れたことで、山中の口から花咲自身が飛び出した。 「うわっ、歯立てるとこだったじゃん。花咲ちゃん危ないよ?」 「やっ……! 離、して……っ!」  山中に抑え込まれ、大声で叫ぶ花咲。立原はそんな花咲の脚を割り開き、ひくひくと収縮する秘孔へと、大きく猛った自身の肉棒の先をぴた、とくっ付けた。 「いい加減諦めろって」 「っひっ、や、やだ、……藤原君っ!!」  今にも侵入して来ようとする立原に、目をぎゅっと瞑りながら花咲が一際大きい声で叫んだ瞬間。 「花咲っ!!」  暗い部屋に、光が差し込んだ。

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