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第5話 微*
手のひらに当たる違和感に気付いた間島は、三木の顔をジッと見つめる。
「ママ、なんで?」
「な、なんでって、言われても……っ」
「僕はおっぱい飲みたいって言っただけなのに。……ママって、エッチな人なの?」
「そういう、つもりじゃ……っ!」
子供じみた話し方をしていても、間島は大人の男だ。そういった知識は当然、持ち合わせている。
指摘されたくなかったことを言葉にされた三木は耳まで赤くなり、間島から視線を背け続けた。
──そんな三木に対し、間島が高揚しないわけがない。
「ママはココを舐められたかったんだ……」
間島の呟きが聞き取れず、三木は視線を間島へ向ける。
「……まー君? 今、なんて──」
その言葉の続きを、三木は発せられなかった。
「──ひ、っ!」
三木の左胸に再度……間島が、顔を埋めたからだ。
しかも。
──あろうことか左胸の突起に、間島は舌を這わせたのだ。
胸から全身に、電流のような快感が走る。元来、三木は敏感だった。
「まー、くん……っ」
唇で突起を啄まれ、三木が体を強張らせる。
切なげな吐息と共に愛しい間島の名を呼ぶも、その響きはどこか官能的だった。
唇で食み、間島はわざとらしく音を立てて……三木の胸を吸う。
「は、ぁ……っ、ん」
ほんの少し吸われただけなのに、三木の体は熱を帯びた。そんな浅ましい自分に、三木は余計体を熱くさせる。
右胸を揉むためだけに添えられていた間島の手が動き、三木は戸惑う。
間島は三木の左胸を吸いながら、右胸の突起に指を這わせた。
「あ、っ! ま、まー君……っ、そこは……っ」
「ママ、気持ちいい?」
「そ、そんなこと……訊かないで、っ」
濡れた胸に間島の吐息がかかり、三木は息を呑む。
ただ胸を弄られているだけなのに……三木の体は際限なく、昂る。
──その証拠に【ある一点】も、存在を主張し始めていた。
「ママの体……下の方も、硬くなってる」
三木の体に密着している間島は当然、三木の下半身が熱を帯びていることに気付く。
恥ずかしいことを再度指摘された三木は、慌てて身じろいだ。
──が、間島が三木を逃がすはずがない。
「ママのエッチ」
「や、っ」
胸に再度口付け、間島は体を動かし、自身の熱をわざとらしく三木の熱に擦りつけた。
「ま、まー君だって……えっち、だよ。子供はそんないやらしいおっぱいの飲み方、しない……っ」
「そう思うママがエッチ」
「ぁ、んっ」
突起を啄み、舌を這わせる。三木の体が跳ねると間島はさらに、舌で突起を刺激した。
どれだけ三木が間島を責めようと、不利な状況にあるのは三木ということだ。
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