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永遠の誓い 4

「瑠衣、本当にありがとう! アーサーさん、僕をたくさん励まして下さってありがとうございます!」 「雪也さま、また来ますからね、次はもっともっと、お元気になっていて下さいね」 「うん、瑠衣を驚かすよ!」 「楽しみにしております」 「アーサーさん、今度は僕が英国に行ってみたいです」 「おぅ、その時はロンドンの家に招待するよ、楽しみに待っているよ」  二人の乗った車が見えなくなるまで、兄さまと手を振り続けた。桂人さんはいつものように木の上から見送り、テツさんはさり気なく白薔薇の手入れをしながら見送っていた。    皆、自分たちらしく、見送った。  もはや家族の一員のような存在の瑠衣とアーサーさんなので、別れが永遠でないと分かっていても寂しいものだ。 「あ〜あ、見えなくなってしまいましたね」  僕ががっかりと肩を落とすと、兄さまが抱きしめてくれた。 「ゆきには、僕がいるよ、あと海里さんも」 「あ、海里先生だ。すごい勢いでこちらに」  あっという間に近づいて、僕らの前に、海里先生が息を切らせて立っていた。 「ハァハァ、瑠衣とアーサーは?」 「ちょうど今さき程。残念ながら行き違いでした」 「そうか、思ったより早く上がれたから会えるかと思ったのに、悔しいな」  海里先生でもこんなに悔しそうなお顔をするんだな。20歳以上も年上なので、完璧な大人の人だと思っていたのに。  すると兄さまが、海里先生の額の汗をハンカチで拭って差し上げていた。 「あ、あの……僕は海里さんと1分1秒でも早く会えるのが嬉しいです」    兄さま……兄さまってなんて可愛らしくいじらしい人なんでしょう!  僕、感動してしまいます!    ずっと兄さまに守ってもらってきましたが、手術を乗り越えた僕だから思うこと。  兄さまらしく、ずっと永遠ににそのままでいらして下さい。  ここはまるでおとぎ話のよう。  優しく甘い時間が流れている。 「柊一、参ったな。君は可愛すぎるよ、俺の中に閉じ込めてしまいたくなる」 「え? あ、あの海里さん、駄目です、皆、見ていますからっ」  キスを強請られる海里先生に、兄さまはタジタジだ。  感動した海里先生が兄さまをとても深く抱きしめたので、僕も桂人さんもテツさんも、それぞれの場所に戻っていった。  コホン、えっと続きは次の頁でどうぞ!

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