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第25話

   涙を零し喘ぐ圭にキスをして、そっと引き抜いた。  後膣から、白い精液が流れ出る。  もう一度キスをし、かすれた声で囁いた。 「気持ち、よかったか?」 「……うん」  これで風邪は治るよね、と小さな声で訴えてきた圭に、隼はにっこり頷いた。  なんて可愛い。  なんて愛おしい。  もう、二度と離したくなかった。  誰にも渡したくなくなった。 「この治療は、ほかの誰にもやらせるなよ?」 「うん」  いい子だ、と隼は圭の髪を撫でた。

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