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第26話
赤ワインにシナモン、クローブを入れる。
オレンジとレモン、りんごを加え、砂糖も入れてコトコト煮込む。
甘い香りが部屋いっぱいに拡がり、出来上がったヴィン・ブルレを持って、隼は寝室のドアを開けた。
「温まるもの、持ってきたぞ」
「ありがとう」
ベッドには、風邪をひいて臥せっている圭。
全くこいつはガキの頃からよく風邪をひく、と苦笑いして腰掛けた。
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