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第67 丸薬の一夜 17 ※

膝立ちでギガイへもたれ掛かるように身体を支えたレフラの後孔に、ギガイの指が潜り込んだ。薬の効果はいまだに切れていなかったらしく、あんなに太さに苦しんだはずの内壁が、柔軟にギガイの指を受け入れていく。 ようやく得た刺激を歓喜するかのように、蠢いた内壁から耐えがたい快感が引き起こる。何度も煽られ続けた神経には、それは強すぎる状態だったのだろう。レフラの目の前が明滅した。 思わず縋るように抱きついた身体が、自然にギガイの方へ抱き寄せられる。途端に感じるギガイの匂いはレフラの心の(しこ)りを解していく。驚くほどに熱く感じた体温もまた、冷えた身体を温めていた。 仕置きだと言っていた。お前が望むなら、と告げられた。これから与えられる苦痛を思えば不安は強い。それでもこの温もりがあるだけでもまだマシだった。 レフラの傍に忍び寄るように存在した孤独の影は、もうどこにも感じなかった。 一度奥まで差し込まれ、呆気なく引き抜かれた指が浅い所で抜き差しされる。 「っは…ぅっ!!…あぁ…っああ!!」 途端に苛む身体の疼きは強かった。ギガイに縋りついたままで、身体はビクビクと跳ねてしまう。混乱した感情で忘れて居られた身体の熱も落ち着きを取り戻した途端再燃しており、ささいな刺激で身体をひどく疼かせた。 「やぁぁ、っああ!!かゆい…入れ、てください…奥に、入れてぇ…っ!」 一度淫辱の中に引き戻されれば、そこからは転がり落ちるように早くなる。途端に情けない程に濡れだして熱を持った内壁は、含んだギガイの指を奥へ銜え込もうと蠢いていた。 「っあ…ぁぁ、ひあぁぁ、かゆ、い…あぅっ…」 「お前のここはまるで誘っているようだな」 身体の淫らさを呆れられたのかもしれない。みっともない指摘をされて、レフラが羞恥に顔を埋めた。わずかな隙間なく埋められる内壁の圧は苦しかったはずなのに、今ではそれだけでは足りていない。もっと奥まで強い刺激が欲しくなる。 (あんなに苦しかったはずなのに) それなのに今ではこんなにも貪欲なのだ。ギガイから吐かれた『浅ましい』という言葉が頭の中を巡っていく。冷水を浴びせられた時のような感情が蘇り、ギュッと心臓に痛みが走った。 それなのに、快楽を貪ろうとする内壁の動きは止まらなかった。 「あぁ、やぁ…っあぁっ、かゆい、あぁ、お願いです、奥に入れてぇえぇ!!」 理性を裏切る身体が情けなくて辛いのに、止める事が出来なかった。もっともっとと強請るように後ろの口が開閉している。硬さを保ったままの茎も刺激を求めて震えていた。 「奥に刺激が欲しいなら自分で入れて、どうにかしろ」 そんなレフラの後孔に宛がわれた熱にビクッと跳ねる。ギガイの屹立したモノだった。指とは比べものに成らないような、太くて長い凶悪なフォルム。熱いその感触に先日の痛みを思い出せば、レフラの恐れに応じるように後の窄みがキュッと閉まった。だが飢えた身体はやっぱり快楽へ貪欲だった。その直後に求めるように窄みが綻び、それはまるでギガイの亀頭をハクハクと舐るような動きになった。 「お前の後ろは素直だな」 揶揄するようなギガイの笑い声が聞こえていた。あんなに辛かった淫辱さえも、飢えた身体は見苦しいほどに求めている。だけどどんなに薬に煽られた身体が、奥への刺激を欲していても、心はあの時の痛みにずっと怯えたままなのだ。疼きと怯えに揺れ動きながら、レフラはギガイに縋ってみた。

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