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第93 陽光の中 9 ※

「本当にもう出来るのか?」 「はい……」 「それなら始めろ。いつもの様に自分でも確認しながら入れていけ。もし目を背けたり瞑ったりすれば、そこからはもう交代するぞ」 「……!!」 「分かったな」 「…は、い……」 この主がやると言えばやるのだから、レフラには頷く以外に術はない。背けたくなる気持ちを抑え、羞恥心で震える指でシーツに散らばる油玉のうち1番小さな玉を拾い上げる。それを口に含んで舐め溶かしてソッと窄んだままの後孔へと押し当てる。まだ解れてもいなければ潤いもないような場所だとしても、連日のギガイとの行為で素直に窄みは柔らかく疼く。ヌルヌルとしたその玉はツプリと呆気なく体内へと飲み込まれた。 散々ギガイに弄られて、太いモノで押し開かれている場所なのだ。1つ目の玉の大きさぐらいは、レフラでも簡単に飲み込めて刺激も堪えきれる程度だ。それでもはしたなく油玉を飲み込んでいく場所へギガイの視線を感じるとなれば別だった。まるで熱を押し当てられているように、途端に疼いて辛くなる。 「…いや、です……お願い、見ないで……」 極まっていく羞恥に涙を滲ませながら閉じそうになる脚をどうにか開いて、教えられた通りにその油玉を指で奥へと押し込んでいく。異物に内壁は戦いていた。纏わり付くような粘膜を指で感じながら、レフラはそのまま指を出し入れする。 慣らす為に仕方がないとはいえ、まるで自分で慰めているような姿をギガイへ晒している事が耐えられなかった。「いやだ、いやだ」と何度も首を振るレフラの心は、恥ずかしくて逃げ出したくて、キリキリと痛みを増していく。 レフラの辛さを把握はしているのだろう。レフラの涙を拭う指はどこまでも優しい。それなのに。 「そうじゃない。“気持ち良い”と言ってみろ」 ギガイから与えられる指示や行為は、レフラを的確に追い詰める。 この主の本気の怒りを向けられて与えられた淫虐を思い出せば、この程度はささいな意地悪でしかないと分かっている。それでも不慣れなレフラにとっては、翻弄されて辛いのだ。 慣らすように指を動かしていた手を突然ギガイが握りしめた。呆気に取られたレフラに構う事無く手は引かれ、そのままズルズルと指は後孔から引き抜かれてしまう。 「あっ、あぁ、いやっ!な、何で?」 当然これで終わりな訳ではない。ビクッと揺れるレフラの指に2番目に大きな油玉が与えられた。前触れもない突然の行為にもレフラは拒絶は認められない。 「1つ目は十分だ。このまま2つ目から慣らせ。それから私のモノを受け入れる準備だ。“いや”ではなく、“気持ち良い”と言ってみろ」 加えて、そんな風に言われてしまえば、どんなに恥ずかしくて心が悲鳴を上げていても、レフラには頷くしかない事をこの主は分かっているのだろう。 「…はい……」 涙を湛えた目で返事をする。 「良い子だ」 耳を震わせたその言葉が、レフラの心に染み込んでいった。辛い苦しいと折れそうになる心が、その優しさを求めて必死に耐えていく。 例え気まぐれで与えられるわずかなモノだとしても、淫辱に耐えて震えるレフラには、行為の最中に与えられる優しさは格別なのだ。溺れる者が藁にでも縋りつくようにそのささいな優しさにしがみついて心を支える全てになる。 (まるで依存してるみたいだ……) だけどそれでも良いと思っていた。きっとそれさえもこの主には見抜かれているのかもしれない。例えギガイが全てを分かっていて与えたような飴だとしても、優しく褒められて、柔らかく細められたギガイの目は特別なのだ。 与えられる優しさの為にも、レフラは言葉に従った。

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