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第95 陽光の中 11 ※

頭をクシャリと撫でる手に心がどうしようもなく震えてしまう。褒めてくれる声もひときわ優しく鼓膜を震わせる。もっとその手で撫でて欲しくて離れていく手を惜しむように顔を上げた。手から肩を、肩から首を辿っていった目線の先。揺らめく灯りを受けた琥珀色は、こんな時なのにひどく柔らかく向けられていた。 煽られ餓えた様子が無い事に、一瞬不安が過ってギガイの股間に目を落とす。ちゃんと兆しているギガイのモノがそこにはあって、レフラは思わず安堵の溜息を吐いてしまう。 「お前は何をしてるんだ」 あからさま過ぎたのか、少し呆れたような声がした。それでもギガイの纏う雰囲気は、慈しんでくれているようでレフラから抗う気持ちを剥いでいった。 (ギガイ様の御饌で良かった……) 淫虐の辛さはあったとしても、御饌として大切にされている事が伝わってきて嬉しくなる。もっとちゃんと相応しく成れたらと心の底から感じていく。それに伴い、ギガイを受け入れる準備をしている後孔がヒクヒクと震えるように蠢いた。 「指で奥へ押し込んで慣らしていけ」 ちゃんと慣らす事が出来て受け入れきれれば、ギガイはもっと喜んでくれるのだろうか。レフラが感じるのと同じぐらい、この期間を幸せだと感じてくれるのだろうか。 (ギガイ様も御饌が私で良かったと思ってくれたら良い) その為にも。レフラは従順にギガイの言葉に頷いた。 油玉はあと2つ残っている。しかも入れて解れたところからが始まりでしかない事を思えば、身体が竦んでしまいそうだった。それでも受け入れる事を決めた心に身体は自然と付いていく。 「ひっぁぁ、気持ち良い、です…あっ、あぁぁぁ、気持ち、いい…です……ぁあ…っぁ…」 素直に言葉が零れていた。今までと違い玉が中を押し広げる感覚も押し込む指の刺激も、言いようのない刺激をレフラへもたらす。それはハッキリとした快感だった。 「やっ、やだ。何で、気持ちいい…やっ、気持ち、いいです……やっだ、何で……」 少し動かすだけでも柔壁から甘い痺れが走っていって、抜け出す指を逃がさないようにと絡みつく様に蠢いていく。いつもと明らかに違う身体の状態は、いったい自分の身体に何が起きているのかが分からなかった。 以前薬を使われた時とは違う、触れる所からジンジンと広がっていく快感に腰が思わず蠢いてしまう。 「あぁ、やぁ!…っあぁっ!!」 ゆっくりと押し込んでいた2つの玉が立て続けに内部の痼りを刺激した瞬間、声が上手く紡げなかった。まるで強い電流が流れたような衝撃の後に痺れるような刺激が残り、レフラはハクハクと口を開閉するしかなかった。 慣れないレフラにその衝撃は、快感と言うにはあまりに強い。ギガイに嬲られる中で何度も経験はあったとしても、自分で慣らすような段階で1度もこの刺激に苛まれた事はなかった。それなのになぜこんな風に成ってしまったのか分からずに、レフラはただただ混乱していた。

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