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第189 直後の2人 10 ※
「だっ、だめ!それだめ、イッっちゃいます、やだぁ、もうイッちゃう!!」
「もう少しガマンしていろ」
そこが弱いと知っていて責め立てているのはギガイなのに、それでもガマンするよう言ってくるのだ。ひどいとレフラが涙で潤んだ目を向ける。睨みつけたいのか縋りたいのか分からなかった。それでも責める動きを少しでも緩めて欲しいことだけは確かで、思わず出し入れされるギガイの屹立を押しとどめるように締め付けてしまう。
だがそんなことで止めきれるものではない。逆にその熱や形をハッキリと認識しながら擦られるような状況に、レフラはますます追い詰められるだけだった。
「…やぁッ!むりっ…もう、むりで、す……いじ、わる…っ…むりっ…がまん、でき…ない……」
「先にイケばつらくなるのはお前だぞ」
「とめ、てぇ、そこ…とめ、て、やだ、やだぁぁ…いっちゃう、から…とめてぇ…」
そんなことを言いながらも手加減をする様子が一切ないのだ。むしろククッと笑いながら「ほら、がんばれ」と弱い場所をグリグリと刺激する姿は楽しげだった。
「ひっ、あぁ! やだぁぁ、だめっ……イッちゃう、むりです、イッちゃう…むりぃ…ッ!」
そのまま奥へ叩きつけられるような挿入に、レフラは必死に首を振って限界を訴える。気持ちよくて、今にも弾けてしまいそうで、快感に溢れた涙で頬に張り付いた髪の毛をギガイの指先が摘まみ除けた。そのまま暖かい指がレフラの涙を拭っていく。
そんな優しい仕草に反して律動は緩められる様子はない。クリアになった視界でギガイと目線が絡まり合った。愛おしいと語ってくれるような蜂蜜色と、露わになった欲情の色。そして、クッと口角が持ち上がった笑みにイヤな予感が走って行く。
「まっ、まって…ギガイさま、あぁ…っ、まってぇぇぇーーーッ!!」
ギガイがレフラの内壁をこじりながら大きく腰を引き抜いた。ギガイの亀頭の返しがしこりを抉り、電気が流れるように強い快感に収縮してしまう熟れた粘膜を擦っていく。
ギガイへ制止したはずなのに、イカないように一生懸命こらえていたはずなのに、全て意味がなくなっていた。強い快感が脳で弾けて目の前が一瞬で白くなる。身体のコントロールなんてできないまま、奥まで含まされた熱い塊をギュウゥゥと思い切って締め付けた。
制止されながらも塞き止められていた訳ではない。レフラの茎から透明な粘液がピュッとギガイの腹を濡らしていく。
「クゥ…ッ」
イッた瞬間の締め付けはギガイにとっても快感だったのだろう。耳元のギガイの唇から堪えるような声が小さく漏れ出た。
その声の色香に煽られて、再びグズリと熱が走る。その震えでもう一度内壁を擦ってしまったレフラの茎から、また少量の粘液がタラリと溢れるように垂れていた。
はぁはぁ、とレフラが肩で息をする。絶頂の激しさに力が抜けて、身体を自分で保てなかった。
「…ふぅ、くっ……」
中を責め立てられてイッた直後の内壁はひどく熟れて敏感で、くたりとギガイの胸にもたれるためのわずかな姿勢の変化さえ、刺激を生んでつらくなる。
そんなレフラの背中を支えながら、ギガイが体勢を横たえた。
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