190 / 382
第190 直後の2人 11 ※
「ひぁっ!!だっ、め…うご、かない…で、やだぁ…いまっ、やぁぁ……!」
ギガイにもたれ掛かるだけでも擦れる内壁はつらいのだ。向かい合って膝の上で貫かれていた姿勢から、横たえられるための動きでさえレフラにとってはかなりの刺激になっていた。
イヤイヤと何度も首を振って見せた。
「だから言っただろう。つらくなるのはお前だと。私はまだイッていないからな。頑張って付き合え」
「まっ、まって!おねがいっ…すこし、まって…ください…ッ」
シーツの上に転がされた身体が、ギガイの身体とマットに挟まれて一切の身動きができなくなる。
「あぁ、やぁ…まってぇ…あぁぁっ! あぁっーーッ!!」
熟れすぎて敏感で、ほんの少しの刺激さえもつらいのに再び容赦ない速度と強さで貫かれ始めてしまった状況だった。
そんなあまりに強い快感にレフラの目から涙が散った。それなのに同時に身体の最奥が喜ぶようにギガイの屹立を咥えていた。嬉しそうに蠢く奥の疼きに怖くなる。
もっともっとと喜ぶ身体が、気持ちいい場所を突いて欲しいと強請っている。だけど挟まれて動けない身体では身を捩って強請ることもできないのだ。
「待ってと言っていたわりには、気持ちよさそうだな」
そんな意地悪そうな声とともに、再び突く場所を欲しい場所から外される。
今までにないような深い快感の波が来てしまいそうで怖いのだ。それなのに、身体はもっと気持ちよくなりたいとギガイへ快感を強請っていた。
「やだっ……これ、いやです、こわい… ぎがいさま、やぁ、もうやぁ……」
グズグズに涙が溢れてきて、訴える声もみっともないぐらいに泣き濡れている。
「では、止めてみるか?」
ギガイの腰の動きが緩慢になって、ついにはピタリと止まってしまう。イッた直後に嬲られて爛れた柔壁で望んだような状況だった。
「ほら、お前の望み通り止めてみたぞ」
それなのに、ますます強まっていく疼きにレフラはうろたえてしまっていた。たえきれないと、含んだままのギガイの熱をレフラの粘膜が舐っていく。コントロールが利かない身体の状態にレフラが「ふぅぅぅ」と泣き出しながら、わずかに動かせる指先でギガイの胸をカリカリと引っ掻いた。
「クククッ、やっぱりお前は愛らしいな」
いじめて泣かせたいと言われていたことを思い出して、レフラがせめてもの抵抗にギガイの胸に爪を立てた。
「うぅ、ぅ、ぎがい、さまの、あくしゅみ…っふぅぅ」
泣きながらも文句を言うレフラにギガイが苦笑を浮かべる。
「だから、煽るだけだと言ってるだろう。これ以上すると“嫌われる"か?」
「…きら、え、ないです…でも、でも…つらい…です…もう、やだ、おねがい、もう、やです……」
レフラの答えに「そうか」と笑ったギガイが、身体とマットの間に閉じ込めたレフラの頭にキスをした。
「私がイクまでの間だけ、頑張って付き合ってくれないか?」
その問いに、コクンと意を決して頷けば「良い子だ」と優しい声が降ってきて、レフラの頭を撫でてくれた。
そのまま再び強まっていく快感に、敏感すぎる身体はやっぱり堪えきれなくて、レフラの最奥にギガイの熱を感じた瞬間、ズルズルと意識を手放した。
ともだちにシェアしよう!