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第62 目に映る唯一 3 ※
「いつもよりも感じていないな」
ギガイの言葉にドキッとしたレフラが、不安に満ちた眼を向ける。
「もっと強請るように、感じきれるはずだろう?」
淫らさを言われたようで、レフラはとっさに首を大きく振って否定した。
だけど。ギガイはそんなレフラの訴えを、全く気にする様子はない。口元に軽く指の背を当て考えると。
「わざと、痼りへ当てないように、動かしているだろう?」
なるほど、といった雰囲気で、ギガイがレフラの行為を指摘した。慌てて「違う」と言おうとしたレフラへ。
「謀れば仕置きだぞ」
そんなギガイの言葉が先回りしてしまえば。
「ち、ちが……だ、だって……だって……」
レフラの口からは、そんな先を紡げない言葉だけが零れていく。
「気持ちよくなれる場所だと、知っているだろう?」
質問しながらも、確信した眼でギガイがそう告げる。
頷いても否定をしても、きっとレフラにとっては良いことにはならない。
「そこを挟んで、揉み込みながら胸を触れ。そうしたら、すぐにお前の後ろは柔らかくなっていくからな」
(ほら、やっぱり……)
とんでもない指示に、レフラはクシャリと顔を歪めた。
「む、り、です……そんな、じ、じぶんで、なんて……」
その刺激でどれだけ乱れてしまうのか。そんな自分を分かっている。それだけに、ギガイにはどうにか考え直して欲しかった。
「レフラ。やってみろ」
だけど変わらない眼差しと姿勢のまま、ギガイが鷹揚に言ってくる。従うことを疑わない声に。
レフラには「……はい」と言う以外に術はない。
どうにか小さな声で返事をして、レフラはいっそう震える指を、入ったままの指に添えた。
「ふう……ぁっ、……あぁっ」
そのまま指に沿わせてゆっくりと、後孔の中へ潜り込ませていく。
指の第二関節辺りまでを挿入して、恐る恐る指を曲げる。途端に触れたクルミ大の痼り。それだけで、レフラの身体はビクッと震えた。
「触れたみたいだな、ほら乳首も一緒に刺激しろ」
言葉にコクッと頷いて、指を膨らみのない胸へ伸ばしていく。まだ触ってもいないのに、身体は快感を期待しているようだった。触れた乳首はもう十分に固くなっていて、触られるのを早く、早く、と待っているようで、恥ずかしい。
しかも、レフラの小ぶりの茎も、さっきまでは緩く持ち上がり始めていただけだったのに。気が付けばすっかり固くなっている。
(まだ、触ってもいないのに……)
無理だと告げたレフラに反して、身体はこの後の刺激を、心待ちにしているのだから。まるで淫乱な身体を見せつけているようだった。
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