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第二章・12

「ぁあッ……」  背中を反らせたはずみで、髪が散った。  いつのまにやらすっかり裸にされている素肌に、彼の髪が触れる。  自分の柔らかな髪に加えて、体の上に被さってきた衛の張りのある黒髪が触れる。 「静かに」 「そん、な……無理……ッ」  ついに陽の性器に触れてきた掌の感触に、甘い喘ぎは激しくなっていった。  心地よい暖かさだった温室が、ひどく暑く感じられるようになっていた。  息は乱れ、激しく呼吸し、感極まって身をよじり、陽の喘ぎには、小さく声が含まれ始めていた。 「……ッ、あ。はッ、はッ、んぁ。あぁっ……」  彼の性器を巧みに扱き上げながら、衛の片手はすでにその後膣をも嬲っていた。  唾液で濡らした指で、敏感な入口の襞や浅い部分を可愛がっていた。

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