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第二章・14

 まさか。  まさか、挿れられてもいないのに、イッちゃうなんて。  この僕が、衛先生なんかに! 「先生の馬鹿……。むっつりスケベッ」 「そんな悪口を叩いてもいいのかな?」  くちゅり、と静かな粘っこい水音を立てながら、精にまみれた衛の指が陽の体内深くを探ってくる。  長い節張った指は2本に増やされ、3本に増やされる。  その指がばらばらな動きで、体の奥にイタズラをする。  あと少しで一番気持ち悦い所に届く、というところで焦らすように去ってゆく。

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