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第二章・17

 奥まで挿れたまま、衛は細かく動いた。  際から奥へ、ではなく、奥から最奥へ。  古いソファの上で、あまり激しく動くと危険だ。  悦い時に壊れでもしたら、全くの興醒めだ。  それに、今日の陽には優しくしてあげたかった。  晴れやかな、門出の日なのだ。  その思い出を、痛みと苦しさで台無しにしたくはなかった。  ゆっくり、深く。  細かく、速く。  抉り、捻って、押し込み、突き上げる。  その身体の奥、さらに奥。  前立腺から精嚢まで拓かれた陽は、快楽と歓びに震えていた。

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