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第二章・21
「あぁ、あ! もう、もうダメッ! 衛ぅッ! あぁあッ!」
衛の額から汗が落ち白い腹に落ちた瞬間、陽はついに精を飛ばした。
飛沫が衛の腹をも濡らし、それが引き金となって彼もまた、体内の種をたっぷり陽に注ぎ込んだ。
「はぁ、はぁ、あぁ。あ、はぁ……ッ」
息を切らせる細い体を、衛はしっかり抱きしめた。
髪を優しく梳きながら、その息が整うまで甘く囁き続けた。
「学校でしっかり勉強して一人前になったら、またここに来い。ずっと、待っててやるから」
「ホント?」
「ああ」
「他の子に浮気なんかしたら、承知しないんだから」
「まず、それは無いな」
その言葉に、陽は衛に肌を擦り付けた。
マーキングしてやる。
誰も衛先生に手出しができないように、僕の残り香が消えないように、浸み込ませてやる。
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